花野辺の里だより   2009年 10月
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10月1日 (木)  やはり萩たより

夕刻5時を少し回った時間ですが、まだ明るさが残っておりましたので 今日も金木犀の香りに誘われながらカメラ片手に外に出ました。
金木犀の命は短いなと、今日はもう散り始めて残りわずかな花と香りの一滴が残るばかりでした。
では、萩は昨日の雨でどうかしらと思っておりましたら、まあこぼれんばかりの花を風に揺らし、
「今日はもう来てくれないかとおもいましたわ」 とほほに、肩ににそのたおやかな枝先で触れてくれました。

 「萩姫や 野に下り立ちて
    優美なる
     至福の舞を 披露せしめぬ」

萩姫の舞は最高潮に達しようとしております。

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10月2日 (金)  ほととぎすが盛りとなりました

「 ほととぎす 声なく咲きて
   野辺飾る 静かなるかな
         秋の里山」
秋には秋らしい花が咲くものだと感心いたします。
ひっそりと足元に咲きその中でも、白いホトトギスはまた趣が違い皆さまに喜ばれております

「白式部 実りし珠を
  ささげ持ち 
    道行く人に 頭を垂れて」
白式部はしっとりとさりげなく皆様をお迎えしております。
気が付かれていただくと嬉しいのですが・・・。

夏の間に準備のため、この秋の短歌を作ろうと色々考えておりましたが、中々うたが浮かびませんでした。
いや〜〜困った、早春から初夏のころまで道々にご案内がてら短歌を作り楽しんでいただいておりましたが、夏になったなったとたん一首も浮かびません。
どうしましょうと思っていましたら、秋風が吹き季節のの草花が咲き始めると、口に歌が浮かんでまいりました。
きっと夏の暑さで頭が夏枯しまったのでしょう。
私がつくる拙いうたでも、それなりにお客様は楽しんでくださいます。
ありがたいですね。

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10月3日 (土)  中秋の名月

今日のお月さまは諦めておりました。
ところが7時すぎましたら、雲間より柔らかな月明かりがさし 雲も切れ お月さまが「今晩は」とまんまる顔を見せてくださいました。
やさしい月明かりが私は大好きです。
「中秋の さやかに昇る
  青き月
    照らしたまえや 我ゆく道も」

私の亡き母はよく短歌を作っておりました。
その中で、
「老いの坂をつつがなく照らしたまえや」
とその言葉が耳に残っていたのでしょう。
書きつずりました歌も似てしまいます。
きっと、母も同じ様な思いでこの月を眺めていたのでしょう。
お月さまを見ていると、あの人もこの人も思い出は楽しい、やさしい顔ばかり浮かびます。

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10月4日 (日)  ホトトギスと弁財天様

久方ぶりに青空を見たような気がします。
今日は日中とても暑くなりました。
「わ〜〜暑い」と思っているところへ蝉の鳴き声までしてきましたら、いっそうの暑苦しさを感じました。
お客様方も額に汗がうっすらと浮かべている方も、おたのしみ抽選会で「とっても大吉賞」が たびソックスか団扇でしたが今日は皆さん団扇を選ばれておりました。
大きな台風がまた来てますね、困りました。
せっかくきれいに咲いている萩がかわいそう。
でも花どころではありませんね。
この大きさの台風だとまたあちらこちらで被害が出てしまいそうですね。
人とは自然の猛威翻弄される小さな生き物とおなじです。
しかし神様より頂いた叡智を持って今の繁栄があると思いますが、もう少し謙虚に生きていかなければなりませんね。
私も以前は、あれもこれもほしいと見たもの見たもの買い、お店屋さんのように並べて楽しんでおりましたが、身は一つ、袖も通さない服、買ったことすらも忘れてしまったバックの数。
ずいぶん無駄な事をしてきました。
最近、作務衣で過ごしてからこんなに楽で着やすいものはないと、どこに出かけるのも作務衣ままです。
これがよい事なのか、どうなのかは分かりませんが、何か物欲から解放されたような気がいたしまして楽になったような気がいたします。
毎日、自然中にいますと価値観が変わってくるのかもしれません。
「起きて半畳、寝て一畳」
昔、水戸黄門の映画で最後の場面で黄門さまが浪人の方に「お前様がよかったら水戸藩が召抱える」言った後にその浪人が答えたセリフです。
分にあった生き方を、大きなものを抱えると苦労も多く、そのために失う物も・・・。
だから、私は今のままが一番しあわせだと。
もう4,50年も前に見たシーンですが子供心に残るものがあったのでしょう。
その場面はありありと覚えております。
「もっと病」が中々なくならないのが人の世なのでしょうが、何回かのバブルが消えてゆく中 皆さまの意識が少しずつ変わり始めて来ているような気もいたします。
何もかも所詮この世のもの、どんなに欲を張ってもあの世には持っていけませんからね。
弁財天様はどのように思っているでしょうか。
「ほととぎすを相手に何やらお話し中」

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10月5日 (月)  また雨模様ですね

萩姫その一
昨日撮りました萩姫をアップいたします。
暑かったのでお姫様も薄衣の下で汗をかきかきしたので少し雑なお写真になってしまいました。
もう一度撮り撮り直し致しますが、萩は綺麗に撮れたのでそちらをご覧ください。

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10月5日 (月)  萩姫その二

皆さまもお召しになりませんか。
ベールで誠に残念ながらお顔が隠れてしまいますが、いかがでしょうか。

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10月6日 (火)  酔芙蓉が

お酒の量が足りないらしくピンク色になりませんでした。
お日様に当たらないと染まりが悪いのでしょうね。
夕闇に包まれる前のほんの少しの時間、雨に打たれた酔芙蓉を撮りました。
はかなげで風情がありますよね、いかがでしょうか。
先日、日曜日にお見えいただいた86歳の元気なおばあちゃまが「台風が来ないといいね、こんなにきれいに萩も咲いているのに 来ないといいね」
と何回も心配していただきましたが、日本に針路を向けてまいりましたね。
本日 台風の備えに園内の片づけ等してまいりましたが、花や草木はしまう事もかたずけ様も出来ませんので、皆で頭を低くして 台風が早く通り過ぎることを願うばかりです。
大きな台風のようです、皆さまも備えを怠りなくなさってくださいませ。

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10月7日 (水)  今日の発見

「あら、酔芙蓉が朝からピンク色、どうしたのかしら」そのように思いましたが、ふに落ちました。
そうか、昨日ピンク色に染まらなかった花が今頃ピンクになってしぼむのか。
お天気の悪い時は一日花でなく、二日花になるのか なるほど。
今年から雛人形館のすぐ前に酔芙蓉が有りますので観察がよくできます。
知らない事や、分からない事が沢山あるものですね。
昨年はシラサギが2羽おりましたが今年になって1羽しか見かけません。
どうしたのでしょうか、昨年はツガイニなったのかと喜んでおりましたが また一羽になってしまいさみしそうです。
その点、カラスはたくましくすごいですね。
スタッフのお三時のおやつをどのくらい持って行かれたか、ちゃんと隠す所も見ているのですよ。
しかし、私もカラスがどこからか、卵を加えてきて枝の中に隠すのを見てしまったのです。
その素早いこと一瞬で隠して飛んで行ってしまいました。
本当にカラスはずるがしこいですね。
その点シラサギはおっとりしていて私は好きですが、益鳥なのかは分かりません。
小さくて見えにくいですが写してみました。
いつもその木の上でくつろいでいます。
そして思い出したように空を舞いながら気持ち良さそうに飛んでくれます。
笛を吹いた時に ちょうど空を優雅に飛んでくれる姿を見ると言い知れぬ喜びを感じます。
篠笛やオカリナを吹かれる方おりましたらどうぞお出かけになり演奏してみてくださいませ。

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10月8日 (木)  台風が過ぎ去りました

昨夜から今日の未明にかけて暗い間に大風が吹きましたね。
あゝこれで皆散ってちまっただろうなと、花だけならまだしも、大きな木は倒れなかったかしら、杉は折れなかったかしらと道々の看板は、この家は大丈夫かしらと・・・。
心配と不安は膨らんでしまいますね。
しかし明るくなり始めると目で確認できるので
安堵とはなりませんが、それなりに対処、対応出来ますのでいいのですが、夜間の台風や大雨は何度も経験しても不気味で嫌なものです。
日本中あちらこちらの被害も大きいですね。
スタッフも農家の方が何人かおりますねで、くれぐれも田んぼの様子や用水路など見に行ったりしないように言いましたが、心配になると、つい見に行ってしまうのでしょうね。
花野辺の里は南側が雑木林で囲まれておりますので、今回のような台風の右側に入ると被害が少ないです、小さい台風でも左に入りますと大きな被害が出てしまいます。
ですから、今回は被害は少なく萩などもまだまだおたのしみいただけます。
芙蓉も明日には「心配おかけしました」と皆 顔を揃えてくれる事でしょう。
宮城野萩は一番萩の種類の最後に咲く、名残の萩でございます。
お時間が取れましたら どうぞお出かけくださいませ。
台風が来る前にとりました。
この虫たちもシラサギも今日は見かけませんでした。
どこかで台風をやりすごしたのでしょうね。
きっと明日には元気な姿を見せてくれることでしょう。

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10月9日 (金)  ホトトギスの小径

と珠須玉の草
「なつかしい、これでお手玉なんか作ったよね」とお友達と見えられたお客様方が楽しそうに話しておりました。
私も子供のころ熱海の天神山と呼ばれる裏山にとりに行きました。
小学生のころ自分で作ったお手玉で遊んだ懐かしい記憶が有ります。
各自で作るので大きさもさまざま、教室の床に座って輪になって何人かで遊びましたね。
お客様もきっと、そのような情景を思い起こされたのでしょう。
 「数珠玉の 奥に聞こゆる 囃し声
    記憶の糸を たぐりよせつつ」

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